邂逅
生まれながらに破壊衝動があるのだろうか。私のような人間は、経験則として、いちど、人との壁を少しでも壊してからではないと長い関係を築けない。
それは時に不可逆的な後遺症を残してしまう。だが、衝動は良くも悪くも何かしらを変えるエネルギーとなる。
文章を考える行為は自分の記憶を咀嚼するようなようなものだ。自己完結だ。
だが人との接触は、自分を一部でも壊さないと出来ない事なのだ。きっと、相手にも何処かにヒビが入っている。そう信じて生きている。
最近、無知は単なる混沌であって、自己完結して行ったり積み上げたりすることこそが本当に純粋なのではないか、と悟った。だとしたらその純粋部分を壊して他人の人生と混ぜることは最高に人間を生きている、と思う。
上記のような構造……というか機構を利用などしたくないのだけど、結果的にそうやって人生を乗り越えるしかないのだ。自分はどんな人もヒトという個体としか見られなかった。それでもこんなに執着し、心揺さぶられる。初めての感情に心が揺れている。強かになれれば、と願ってやまない。